初代山下又太郎 – 江戸時代中期の歌舞伎役者
-初代芳沢あやめの次男として誕生-
初代山下又太郎は、1701年(元禄14年)に江戸で誕生しました。父は歌舞伎役者・初代芳沢あやめ、母は不明です。
幼少期から歌舞伎を学び、1714年(正徳4年)に父・あやめ一座に加わって初舞台を踏みました。当初は女形として出演していましたが、後に立役に転向しました。
又太郎は、1724年(享保9年)に父・あやめが亡くなった後に襲名して初代山下又太郎を名乗りました。
又太郎は、容姿端麗で演技も巧みであったため、江戸の歌舞伎界で人気を集めました。特に、歌舞伎十八番の一つである「勧進帳」の弁慶役を得意とし、その演技は人々を魅了しました。
また、又太郎は、歌舞伎だけでなく、浄瑠璃や舞踊にも精通していて、多才な役者として活躍しました。
又太郎は、1769年(明和6年)に江戸で亡くなりました。享年69歳でした。
又太郎の死後、その芸は、二代目山下又太郎、三代目山下又太郎、四代目山下又太郎、五代目山下又太郎と受け継がれ、山下家は江戸の歌舞伎界で活躍し続けました。