笠井魚路-江戸時代中期の俳人
笠井魚路-江戸時代中期の俳人
笠井魚路は、江戸時代中期に活躍した俳人です。尾張国の生まれで、菊岡沾涼の門人として俳諧を学びました。
菊岡沾涼の門人
菊岡沾涼は、蕉門十哲の一人で、蕉風の俳諧を大成させた俳人です。魚路は、沾涼の門下で俳諧を学び、その影響を強く受けました。沾涼の俳諧は、写生を重んじ、自然の美しさや移ろいをありのままに詠むことを目指したものでした。魚路も、沾涼のこの写生の精神を受け継ぎ、俳諧を詠みました。
魚路の俳諧
魚路の俳諧は、自然の美しさや移ろいをありのままに詠んだものが多く、沾涼の写生の精神が色濃く反映されています。また、魚路は、庶民の生活や風俗を詠んだ俳諧も多く残しており、当時の庶民の暮らしや文化を垣間見ることができます。
魚路の俳諧は、蕉風俳諧を代表する俳人の一人として高く評価されており、現在でも多くの俳人から愛されています。
魚路の代表句
・五月雨の 降りかかる木を 蛙飛ぶ
・花咲きぬ 麦踏むころを 夕間暮
・秋の風 稲妻のあと まだ涼し
魚路の句は、自然の美しさをありのままに詠んだものが多く、読者に静けさや安らぎを与えてくれます。また、魚路の句は、庶民の生活や風俗を詠んだものが多く、当時の庶民の暮らしや文化を垣間見ることができます。