田口卯吉 – 明治時代の日本史学者、経済学者、政治家
田口卯吉の生い立ちと経歴
田口卯吉は、1855年(安政2年)2月15日、備中松山藩領の野村村(現在の岡山県高梁市野村)に生まれました。父は田口吉左衛門、母はタケです。卯吉は、幼い頃から聡明で、藩校の養老館で学び、1873年(明治6年)に東京に出て、慶應義塾に入学しました。1877年(明治10年)に慶應義塾を卒業後、東京大学予備門に入学しました。
1881年(明治14年)に東京大学予備門を卒業後、東京大学文学部に入学しました。1885年(明治18年)に東京大学文学部を卒業後は、東京大学史料編纂掛に勤務しました。1887年(明治20年)に東京大学助教授に就任し、1891年(明治24年)に東京大学教授に就任しました。1895年(明治28年)に東京帝国大学教授に就任し、1899年(明治32年)に東京帝国大学総長に就任しました。
卯吉は、経済学の研究にも力を入れ、1897年(明治30年)に「経済学原理」を出版しました。この本は、日本最初の経済学の教科書で、日本の経済学の発展に大きな影響を与えました。卯吉は、政治家としても活躍し、1901年(明治34年)に衆議院議員に当選しました。1906年(明治39年)に農商務大臣に就任し、1908年(明治41年)に文部大臣に就任しました。1911年(明治44年)に貴族院議員に勅選され、1914年(大正3年)に枢密顧問官に就任しました。
卯吉は、1925年(大正14年)1月31日に死去しました。享年70歳でした。卯吉は、日本の経済学の発展に貢献し、政治家としても活躍した人物です。